植物エキスに配合されている防腐剤は、「キャリーオーバー成分」と呼ばれるもので、これは全成分の中に表記しなくていいものと法律で定められています。 そのため全成分を見たとき、ずらりと植物エキスが並んでいて、パラベンなどの防腐剤が見当たらないので「良さそう!」と感じたとしても、実はひとつひとつの植物エキスにすべてパラベンが入っていることもよくあります。 結果的に、植物エキスの溶剤として、もっともナチュラルなものは、今のところ、穀物の発酵エタノールです。エタノールが溶剤である場合は、防腐剤は必要がなくなります。エタノールは雑菌の繁殖を抑えますが、常在菌とほどほどに共存することができ、安定した植物エキスを作ることができます。 またエタノールが溶剤として、すぐれているのは、植物エキスの水溶性成分も油溶性成分もほぼ丸ごと有効成分を抽出できることにあります。 植物エキスの溶剤が気になる場合は、メーカーにどのような植物エキスを使っているかを聞いてみてください。 以下、メーカーさんへの問い合わせマニュアルを作りました。 1、 「植物エキスの溶剤は、BGですか?」 2、 水という答えが返ってきた場合「何かの防腐剤が入っていますね。それは何ですか?」 3、 エタノールという答えが返ってきた場合、「どんな穀物から作られたエタノールですか?」 そのようにひとことに「植物エキス」と言っても、どのように作られているのかで、本当に肌にとっていいものかどうかが変わってきます。 消費者が厳しい目を持つことが、安心安全な化粧品が増えていくことにつながります。 |