Vol.464

[August 1/2018 ]

季節のオーガニックに関するお話や
商品情報を毎月3回お届けします。
発行*アイシス編集部

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【 C O N T E N T S 】

毎日をもっと元気に心地よくする、安心安全なオーガニックライフに役立つ情報をお届けします。

:: Feature Story

☆彡　さようなら、プラスチック製品（水上洋子）

:: 「生活便」おすすめオーガニック

人にも環境にもやさしい天然繊維を使おう！（水上洋子）

さようなら、プラスチック製品

海の生物とプラスチックゴミ

最近、死んだクジラの胃から、なんと8ｋｇのプラスチックゴミ（ビニール袋など）が発見されたという話がありました。

今や世界中の海が、人が捨てたプラスチックゴミで汚染され、海に棲む生物が食物と誤って食べているという深刻な被害が出ています。

海を汚染しているプラスチックゴミは、買い物袋、ペットボトル、容器、電気製品、建材、家具などプラスチック素材。

世界中の海にあふれているプラスチックゴミは、いつも私たちの生活の中でよく使われているものばかりです。それらが海の中でこなごなの粉となって漂っているのです。

人が便利だからと使ってきたものが、海の生物の健康を奪い、死に追いやっていることを思うと悲しくなります。その問題は、そのまま私たちの体内汚染へとつながっています。

プラスチック製品を使わない、作らない

プラスチック製品は、当然ながら石油が原料となっており、自然界で分解するまでにとても長い年月を要します。つまりプラスチック製品は、自然界で循環することができないものなのです。

以前は、プラスチックを再利用すればいいという話がありましたが、もはやそれでは解決できないまでになっています。

再利用しても、プラスチックそのものが劣化してリサイクルできるものではなくなれば廃棄するしかなく、結果としてプラスチックゴミが増えるいっぽうになるからです。

この6月、カナダで開催されたＧ７首脳会議では、プラスチックゴミの消減を目指して「海洋プラスチック憲章」がとりまとめられました。

「便利だから」、「安いから」というモノ作りやモノ選びではなく、他の動植物に、そして自然環境を壊すものではないかどうかをしっかりと見極める時期に来ています。

そうすることが、今日の私たちの健康を、そして次世代の未来を守ることにもなるのです。

:: 「生活便」おすすめオーガニック ::

人にも環境にもやさしい天然繊維を使おう！

意外にも、私たちの衣類までがプラスチックゴミになっています。というのも、今や、衣類は、ポリエステルという化学繊維で作られたものがとても多くなっているからです。

ポリエステルなどの合成繊維のインナーを使っていると、肌が摩擦のストレスによって黒くなることがあります。

ぜひコットンやシルクなどの天然繊維を見直しましょう。

天然繊維は人の素肌になじみよく、ストレスをかけることなく守ってくれます。もちろん自然界で循環できる素材なので、ほかの動植物に迷惑をかけることはありません。

とくに農薬を使わないオーガニックコットンは、その栽培時から環境と共存できる農産物です。そしてまたシルクは、蚕を育てる桑は必ず無農薬で育てられています。

少しでも、自然環境に負担をかけないものを選んで使っていきたいですね。