Vol.452

[April 1/2018 ]

季節のオーガニックに関するお話や
商品情報を毎月3回お届けします。
発行*アイシス編集部

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【 C O N T E N T S 】

毎日をもっと元気に心地よくする、安心安全なオーガニックライフに役立つ情報をお届けします。

:: Feature Story

☆彡　大地から生まれるオーガニックコスメ（水上洋子）

:: 「生活便」おすすめオーガニック

白樺樹液のオーガニックコスメ（水上洋子）

大地から生まれるオーガニックコスメ

地域起こしとオーガニックコスメ

最近、地域の「道の駅」が人気です。

その土地ならではの山草や野菜、お菓子などに出会える魅力があるからです。

ただ、ちょっと気になるのは、「道の駅」にもよくある地域起こしの化粧品。その土地に自生する美容植物や、有機農産物を活用して作られた化粧品をよく見かけるのですが……。

ほとんどの場合、確かに自生植物や有機農産物を使っていても、合成防腐剤と合成界面活性剤（乳化剤）を入れて仕上げた化粧品になっており、がっかりさせられます。

それも無理がないことで、ごく一般的な製造会社さんに化粧品作りをお願いすると、「合成防腐剤や合成界面活性剤なしでは化粧品はできません」と言われてしまうからです。

その結果、ナチュラルとはほど遠い化粧品になってしまうわけです。

でも自生植物や有機農産物で地域起こしのオーガニックコスメを作るなら、天然成分１００％でなければ意味がないのではないでしょうか？

花畑を楽しみ、安心安全な植物オイルを食す

大分県の国東半島・長崎鼻岬では、とても素敵な地域起こしが進行中です。

ここでは今、段々畑に菜の花が咲きほこり、菜の花畑の向こうは海！　という絶景が広がっています。今、全国的に菜の花畑がちょっとしたブームですが、ここ豊後高田市では、耕作放棄地を活用して、無農薬栽培で菜の花畑作りを続けています。地域起こしとして7年前から始まったそうです。

オーガニック栽培で育てた菜の花は、食用のなたね油として販売しています。

菜の花の種は、毎年、しっかりと種がとれる在来種。絞り方も、化学溶剤を使うことなく、低温圧搾法で手間をかけて搾油しています。

そして夏には、菜の花畑はひまわり畑に変わります。こちらは、食用だけではなく、スパ用のオイルとしても販売します。

海の見える広大な花畑を楽しんでもらい、そしてオーガニック栽培した花の種を食品や化粧品にする！　見て、食べてと、素晴らしい地域起こしですね。

いろいろな地域起こしがありますが、ともすれば環境破壊になったり、あるいは大きな建築物を作るだけに終わってしまうところも少なくないようです。

でもオーガニックな地域起こしなら、地域の自然環境を守ることができ、住民の健康を守ることもできと、いいこと尽くしです。そしてまた子供たちの未来を守ることにもなります。

日本の環境を守るためにも、オーガニックな地域起こしが、もっともっとあちこちに増えるといいですね！

:: 「生活便」おすすめオーガニック ::

白樺樹液のオーガニックコスメ

北海道・美深町に自生する白樺の樹液を活用した化粧品があります。「ぷろろ健美堂」。開発者の八幡さんは、合成成分を使わずに天然成分で化粧品を仕上げることにこだわっています。体や素肌とっていい白樺樹液を使っても、人工的なものが加わってしまうのでは意味がないと考えているからです。

白樺樹液は、シベリアや北欧では、「聖なる木」、「森の看護婦」と呼ばれて、昔から健康のために飲まれていました。そして北海道のアイヌ民族の人々も白樺樹液を飲用していました。

化粧品としての白樺樹液は、肌に潤いを与え、くすみをとる働きがあることが知られています。合成成分を使わないというこだわりは、植物本来の力を発揮させるためにも必要なことなのです。

今回、ご紹介した「ぷろろ健美堂」のコスメは、すべて天然成分１００％。日本オーガニックコスメ協会のJOCA推奨品マークがそのことを証明しています。