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[February 20/2016 ]
季節のオーガニックに関するお話や 商品情報を毎月3回お届けします。 発行*アイシス編集部
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☆彡 オーガニックコスメの認証は本当に信頼できる?(水上洋子)
化粧品は、石油系の合成成分を使っていないものだけを選定(水上洋子)
もともとオーガニックコスメの認証は、消費者が安心安全な化粧品を選べるようにするという目的のために始まりました。本当にその化粧品が、安心安全なナチュラル素材なものであるということをメーカーが言うのではなく、第三者機関が証明するというものです。 日本の消費者は、ヨーロッパには、しっかりとした化粧品基準があると思っている人が多いのですが、しかし未だに世界統一のオーガニックコスメ基準というものはなく、各認証団体が異なる基準をもって認証しているというのが現状です。
その理由は、それだけ現代の化粧品に使われている成分は新しいものが多く、それらの成分の安全性をどこで線引きすべきかという点で、専門家や化学者の間でも意見が分かれているためです。 またメーカー側からみれば、安定した防腐剤や界面活性剤(乳化剤)は、化粧品製造にとってなくてはならないものであり、それらはやはり合成成分にたよったほうが安定した製品が作れるという考えがあります。
そのため、現在、よく知られたヨーロッパの認証団体(エコサート、コスモス)の基準では、安息香酸Naやソルビン酸Kなどの石油原料から作られた合成成分が「使用可」とされています。 それにも関わらず、消費者側には、ヨーロッパのコスメ認証基準には、一切の石油成分は使われていないというイメージがあります。 これは、認証基準について消費者が誤った判断をしているというよりも、むしろ石油成分を「使用可」としているオーガニックコスメ基準に問題があると考えるべきでしょう。
「日本オーガニックコスメ協会」は、従来より、「オーガニックコスメ基準は、天然100%であるべきだ」という提唱をし、国際会議でもそのように発言してきました。そのような厳しい基準にすることで、オーガニックコスメが消費者にとって本当に信頼されるものとなり、そしてまたメーカーも合成成分を一切使わないオーガニックコスメの製造に向かって努力するという目標ができるからです。
現在、オーガニックコスメ認証においては、その曖昧とも言える基準だけではなく、「費用が高いために製品も高くなる」、あるいは、「少数の有名な認証機関が基準作りにおいて大きな権限を持ち、民主的とは言い難い」などの問題点が出てきています。 最近、世界で初めて食品においてオーガニックという考えを打ち出したIFOAMは、従来の認証制度の問題を踏まえた上で、消費者と生産者がともに参加して新たな有機農産物の認証システム=PGSを普及す活動を始めています。PGSは、まだオーガニック食品に限られた活動ですが、いずれ、オーガニックコスメの認種基準のあり方にも影響を及ぼすことでしょう。 「日本オーガニックコスメ協会」もまた、2015年に独自のオーガニックコスメ推奨品マークを作りました。これはオーガニックコスメ認証費用を抑え、消費者に本当に安心安全なオーガニックコスメを見分けやすくし、もっと自発的な活動として普及していこうという考えによって作られたものです。
「オーガニック生活便」は、「日本オーガニックコスメ協会」の安心基準により、コスメを選定しています。基本は、「石油系合成成分を一切、使っていないこと」です。また植物原料から作られた合成成分であっても、それが自然界にないものは使用を認めていません。 そのため、ひとつのメーカーの製品をすべて取り扱いしていることはほとんどなく、厳しい基準にあった製品のみをお取り扱いしています。 スキンケアはもちろん、メイクもヘアケアも天然100%のものを使いたい方は、ぜひ「オーガニック生活便」をご活用してください。
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