2017/11/20

【Vol.439】 アイシスオーガニックレター

 

Vol.439

[November 20/2017 ]

季節のオーガニックに関するお話や
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発行*アイシス編集部

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【 C O N T E N T S 】

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:: Feature Story

☆彡 合成界面活性剤フリー生活(水上洋子)

:: 「生活便」おすすめオーガニック

乾燥の季節には天然成分で乳化したクリームを(水上洋子)

 
   
   
 
 

合成界面活性剤フリー生活

 
 
 

合成界面活性剤って何?

「合成界面活性剤フリー」、「合成界面活性剤不使用」という言葉を売りにした化粧品をよくみかけます。

「合成界面活性剤」……。長くて難しそうな名前ですが、「界面」とは、水と油のように性質が違うものが作る境界のことです。「活性」とは、その境界を混じり合わせることです。

 

「界面活性剤」=合成成分と思っている人も多いようですが、そうではありません。

天然の「界面活性剤」というものもあり、それが石鹸です。石鹸は、天然成分と言っていいものですが、水と油を混ぜ合わせることができるので、洗うことができるわけです。

問題は、「合成」がつく「界面活性剤」です。 「合成界面活性剤」のほとんどが、石油から合成されます。自然界にないものであり、石鹸と異なり、分解されにくいのが特色です。

よく「植物性」の洗剤だから肌にやさしいといううたい文句を見かけますが、実際は一部に植物原料を使って、ほかは石油原料と合成したもので、自然界にない成分には違いなく、問題があります。

 

たんぱく質を溶かしてしまう合成界面活性剤

 
 
 
 

今の生活には、本当に驚くほど、合成界面活性剤が使われた製品があふれています。まず洗濯洗剤、台所洗剤、トイレ用洗剤、バス用洗剤、シャンプー、コンデショナー、洗顔フォーム、クレンジング、ボディソープ、クリーム、乳液など。

合成界面活性剤は、これらの製品の「洗浄成分」として、またクリームなど水と油を混ぜ合わせるための「乳化剤」として配合されています。

しかし合成界面活性剤には大きな問題があります。それは浸透性が高く、たんぱく質を壊して溶かしてしまう働きです。

ですから洗濯洗剤の場合は、浸透性が高いために、衣服に残留しやすく、それが痒みの原因になります。

合成界面活性が使われている洗顔フォームやボディソープを使い続けると、たんぱく質である肌バリアが徐々に溶かされて薄くなっていきます。その結果、水分を保持できない乾燥肌となり、さらに進むと敏感肌になってしまいます。

とくに台所洗剤に入っている合成界面活性剤は、使う回数が多いだけに、ひどい手荒れを招きます。

またシャンプーに入っている合成界面活性剤は、たんぱく質である髪のキューティクルを溶かすため、髪が細くなり、また頭皮バリアも薄くしていくので、痒みや薄毛の問題が出てきます。

健康な素肌、髪、からだを守るために、身の周りにある合成界面活性剤からフリーになる生活を目指しましょう。そうすることで環境も守れるので嬉しいですよね。

 
 
 

:: 「生活便」おすすめオーガニック ::

 

乾燥の季節には天然成分で乳化したクリームを

 

ところで天然の乳化剤にはどんなものがあるのでしょうか?

たとえばクリームを作るとき、合成界面活性剤を使わないで作るには?

現在、オーガニックコスメで使われている天然の乳化剤としては、レシチン、カリ石鹸、ラノリンなどがあります。レシチンは、卵や大豆などにある成分で、油と水を混ぜ合わせることができる天然の「乳化剤」です。

乾燥の季節には、クリームが欠かせなくなりますが、合成界面活性剤で乳化したものは、つければつけるほど、肌バリアが溶かされて、乾燥肌がひどくなっていきます。ぜひレシチンやカリ石鹸など天然成分で乳化したクリームを選んでください。


天然成分のレシチンで乳化しているから、しっかりと肌に潤いを与える

アルテ ローズモイスチャークリーム 40ml >

 

カリ石鹸で乳化した、肌にやさしいクリーム

パックスナチュロン エモリエントクリーム 35g 太陽油脂 >

 

オーガニックなラノリンで乳化した、敏感肌用のクリーム

シアーナクリーム 50ml マルティナ >