髪本来の艶がほしい。太くて健康な髪になりたい。髪のボリュームがほしい。 実は、合成シャンプーの普及とともに、髪の悩みを持つ人が急増しました。 やせ細って艶のない髪は、あなたが本来持っている髪ではなく、数々の合成成分で変性してしまっているのです。 最近、「ノンシリコン」をうたうシャンプーに人気があります。それというのも、髪の悩みの原因はシリコンではと考える人が増えているからです。 「ノンシリコン」をうたうシャンプーでも、全成分をよく見ると、シリコン合成成分が隠れていることもよくあります。 一般的に髪をビニールコーティングしてしまうシリコンとして使われるものとして、「ポリクオタニウム—●」という成分があります。●の部分には、22、51などの数字が入ります。 全成分を見ると、たしかに「ポリクオタニウム—●」は入っていないけれど、別名で入っていることもあります。 たとえば「ポリクオタニウムー22」の別名は、「塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液」ですが、この名前で全成分の中に入れて、ノンシリコンをうたっている合成シャンプーもあります。それも大手のメーカーなので、ちょっと驚いてしまいます。 あるいは、確かにシャンプーにシリコン成分は入っていないけれど、セットになっているコンディショナーには、しっかりとシリコンが入っている場合もあります。 合成シャンプーとシリコン 実は、合成シャンプーには、シリコンが欠かせません。もしシリコンなしで、シャンプーを使い続けたら、どんどん艶のない髪になってしまうからです。 何故なのでしょうか? それは、合成シャンプーの洗浄成分である合成界面活性剤が、どんどん髪が本来持っている艶成分であるキューティクルを壊してしまうからです。 キューティクルは、髪を保護している透明な細胞であり、髪の芯をくるりと囲んでいます。 それが髪の艶にもなっているわけです。 ところが合成界面活性剤は、たんぱく質を溶かしてしまう作用があるため、合成シャンプーを使えば使うほど、キューティクルが溶かされて、髪は艶がなくなり、同時に細くなっていくのです。 合成シャンプーの場合、失われたキューティクルを補うために、合成成分のシリコンが代わりをして、細くなった髪をビニールコーティングするのです。 そのため、合成シャンプーで洗っても一時的に艶が出たように見えるのです。 しかし合成ポリーマーで覆われた髪は、さらにどんどんやせ細り、ついに何をしても艶がなく、パサパサの細い髪に変わっていくのです。 合成シャンプーの第一の問題成分はシリコンというより、洗浄成分の合成界面活性剤です。アミノ酸系シャンプーもまた、合成界面活性剤が洗浄成分であり、合成シャンプーです。 それにしてもずいぶんややこしいですね。 わざわざ髪本来の艶を壊して、その代わりに合成成分のシリコンでビニールコーティングしているわけですから。 自分が本来持っているはずの、美しい髪を取り戻しませんか |