いっぽう合成の洗浄剤である合成界面活性剤は、肌の上で汚れを落としてもなお分解することがなく、「活性」という働きを持続したままです。 そのため合成界面活性剤は、肌バリアを溶かしながら、肌の下にまで浸透して、毛細血管の中にまで入ります。毛細血管に入っても合成界面活性剤は、「活性」という働きを持ったまま、からだのあちこちに運ばれ、蓄積してしまいます。 たしかに石鹸のアルカリ度が高い場合は、当然、洗浄力が高くなりますので、皮脂を取りすぎるなどの心配が出てきます。しかしスキンケア用やシャンプー製品としては、通常、PH 10〜11 程度で、それが肌に負担かけることは考えられず、「合成の洗浄剤」のほうが肌に負担をかけないというのは、{???}です。 合成の洗浄剤が使われている製品というと、合成シャンプー、合成洗顔フォーム、合成ボディソープなどですが、肌への浸透性や体内での蓄積という作用を考えれば、たんに髪や素肌の問題ではなく、からだにとっても深刻な問題です。おのずと、「健康を守る」ためには、使わないほういいとわかるはずです。 「活性」が持続する合成界面活性剤は、自然界においても分解できないゴミとなり、川や湖を汚染してしまいます。 |