*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*
乾燥の季節のクリーム選び
*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*
*.*:*.*:*.*:*.*:*.*:*.*.*:*.*:*.*:*.*.*:*.*:*.*:*.*.*:*.*:
*
* ☆彡 肌に合うクリームがない
*
*.*:*.*:*.*:*.*:*.*:*.*.*:*.*:*.*:*.*.*:*.*:*.*:*.*.*:*.*:
最近は、暑いほど気温が高い日があったり、いきなり寒くなったりと天気が落ち着きませんね。
でも一気に寒くなると、肌は急激に乾燥します。
肌の乾燥を感じると保湿クリームが欲しくなります。
しかし先日も「敏感肌なので、肌に合うクリームがなくて困っています」という相談メールが「オーガニック生活便」に届きました。実はこういう方はかなり多いです。
でも肌に合わないのは、敏感肌だからではなく、クリームに含まれている乳化剤=合成界面活性剤のせいかもしれません。
一般的なクリームもそうですが、ナチュラルやオーガニックと称するクリームにも、乳化のために合成界面活性剤が配合されていることがよくあります。
合成界面活性剤には「タンパク質変性作用」があるので、肌のタンパク質を徐々に溶かしていきます。でも塗った直後は、肌がヌルヌルするのでしっとり感と勘違いするかもしれませんが、長期間にわたって使い続けるうちに、乾燥がひどくなっていきます。さらに徐々に肌が薄くなっていき、かゆみを伴う敏感肌へと悪化していきます。
〈一般的なクリームの合成界面活性剤の例〉
トリエチルヘキサノイン、ステアリン酸PEG-40
*.*:*.*:*.*:*.*:*.*:*.*.*:*.*:*.*:*.*.*:*.*:*.*:*.*.*:*.*:
*
* ☆彡 一時的な保湿剤、合成ポリマー
*
*.*:*.*:*.*:*.*:*.*:*.*.*:*.*:*.*:*.*.*:*.*:*.*:*.*.*:*.*:
またクリームのしっとり感は、合成界面活性剤だけではなく、配合されている合成ポリマーのおかげです。合成ポリマーは、肌の表面をビニールで覆った状態にするので、肌がしっとりして保護ベールができ、外の乾燥から守られている感じがします。でもその保護ベールは、肌の内側からの皮脂分泌を阻害するために、徐々に乾燥肌になっていくこととなります。
<合成ポリマーの例>
〜ポリマー、〜コポリマー、ジメチコン、ジメチコン〜、シメチコン、〜クロスポリマー、カルボマー、流動パラフィン
今、使っているクリームの全成分を見てみましょう。合成界面活性剤や合成ポリマーが配合されているクリームは使うほどにますます肌が乾燥、そして敏感肌に傾いていきます。成分がわからない場合は、「JOCAオーガニックコスメ辞典」を参照してください。
*.*:*.*:*.*:*.*:*.*:*.*.*:*.*:*.*:*.*.*:*.*:*.*:*.*.*:*.*:
*
* ☆彡 内側から乾燥が改善していく本物のナチュラルクリーム
*
*.*:*.*:*.*:*.*:*.*:*.*.*:*.*:*.*:*.*.*:*.*:*.*:*.*.*:*.*:
ナチュラルなクリームの場合、乳化剤としてよく使われるのが、レシチンや石けん素地です。これらは一般のクリームに配合されている合成界面活性剤が持つ「たんぱく質変性作用」はないので肌にとって不安がなく、内側からの皮脂分泌を阻害することもありません。
人間の肌の潤いは、内側からの皮脂分泌に加えて、肌の表面に棲んでいる常在菌も一役買っています。
肌の表側で、常在菌の代謝が肌の潤いを保ってくれているのです。合成成分はその常在菌を殺してしまうため、肌がバランスを崩し、乾燥肌、さらに敏感肌へと移行してしまうのです。
常在菌が好む成分が配合されているクリームは、常在菌を増やしてくれ肌の持つ本来の力を高めてくれます。使い続けていくうちに、カサカサして粉を吹いていた肌が潤いを取り戻す感じを実感できるでしょう。
一般のクリームになれていると、ナチュラルなクリームはサラッとしていて物足りないという声があります。しかしナチュラルなクリームは、肌に蓋をするのではなく肌の常在菌に栄養を与えて、本来の潤う力を高めていくので、使用感がサラッとしているのです。
「肌に合うクリームがない」と相談が来た方には、アルテのローズモイスチャークリームをおすすめしました。その後、「やっと使えるクリームが見つかりました!」と嬉しいメールが届きました。
*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*━*