Vol.466

[August 20/2018 ]

季節のオーガニックに関するお話や
商品情報を毎月3回お届けします。
発行*アイシス編集部

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【 C O N T E N T S 】

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:: Feature Story

☆彡　美しい肌を育む植物エキスの選び方（水上洋子）

:: 「生活便」おすすめオーガニック

自社で植物エキスを作るメーカー「アルテ」（水上洋子）

:: お知らせ

9月1日〜9月7日
「アルテ」の全商品をお買い上げの方に、ポイント10倍キャンペーン

美しい肌を育む植物エキスの選び方

植物エキスが肌にいいとは限らない

化粧品の美容効果を求めるとき、植物エキスで選ぶ人もいます。たとえば保湿には、ローズエキス、オレンジエキス、ハトムギエキス、甘草エキスなどが有効とされています。

でもちょっと待ってください。

注意したいのは、その植物エキスは、どのような溶剤で抽出されているのかということです。たとえば抽出溶剤が、穀物エタノールや水であれば、ナチュラルな溶剤と言えますが、そのほかに抽出溶剤として、石油系合成成分のBGやPGなどがあります。とくにBGは、正式名称１、３—ブチレングリコール）は、化粧品原料会社でよく使われる合成抽出溶剤です。

BGは、殺菌効果があり、塗った直後は、肌がしっとりしたように感じるため、合成抽出溶剤として重宝されているのです。

そのためBGを使うと、腐らない植物エキスを作ることができます。

しかし殺菌効果があるということは、肌の常在菌をも殺菌してしまう可能性があります。

常在菌は肌の保湿にとって大切なものなので、BGで抽出した植物エキスは、常在菌を減らすため、肌の乾燥につながります。

つまりローズエキスが保湿にいいと言われていても、それがBGで抽出されていれば、かえって肌を乾燥させてしまうことが起きます。

本当に安心安全かつ効果がある植物エキスとは？

では、植物エキスの溶剤が水だったらいいのかというと、実は水で抽出された植物エキスは、すぐに腐るため、防腐剤や必要となります。たとえば化粧品原料会社では、パラベンやフェノキシエタノールなどが植物エキスの防腐に使われています。

植物エキスに配合されている防腐剤は、「キャリーオーバー成分」と呼ばれるもので、これは全成分の中に表記しなくていいものと法律で定められています。

そのため全成分を見たとき、ずらりと植物エキスが並んでいて、パラベンなどの防腐剤が見当たらないので「良さそう！」と感じたとしても、実はひとつひとつの植物エキスにすべてパラベンが入っていることもよくあります。

結果的に、植物エキスの溶剤として、もっともナチュラルなものは、今のところ、穀物の発酵エタノールです。エタノールが溶剤である場合は、防腐剤は必要がなくなります。エタノールは雑菌の繁殖を抑えますが、常在菌とほどほどに共存することができ、安定した植物エキスを作ることができます。

またエタノールが溶剤として、すぐれているのは、植物エキスの水溶性成分も油溶性成分もほぼ丸ごと有効成分を抽出できることにあります。

植物エキスの溶剤が気になる場合は、メーカーにどのような植物エキスを使っているかを聞いてみてください。

以下、メーカーさんへの問い合わせマニュアルを作りました。

1、「植物エキスの溶剤は、BGですか？」
2、水という答えが返ってきた場合「何かの防腐剤が入っていますね。それは何ですか？」
3、エタノールという答えが返ってきた場合、「どんな穀物から作られたエタノールですか？」

そのようにひとことに「植物エキス」と言っても、どのように作られているのかで、本当に肌にとっていいものかどうかが変わってきます。

消費者が厳しい目を持つことが、安心安全な化粧品が増えていくことにつながります。

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自社で植物エキスを作るメーカー「アルテ」

一般的に化粧品会社は、化粧品原料会社から植物エキスを購入してブレンドしています。でも化粧品会社が、キャリーオーバー成分の心配のない、本当に安心安全な植物エキスを使いたいと思うのなら、化粧品会原料会社から購入するのではなく、自分の会社で作るのが一番です。しかしそれは手間がかかるため、ほとんどの会社ではそんなことはしていません。

ごくまれに自社で植物エキスを作っているメーカーがあります。

国産オーガニックコスメメーカー「アルテ」は、山梨県と長野県のガーデンで、完全無農栽培した植物を採取して、自社で植物エキスを作っています。

年に一度、ハーブが最もパワフルな日を選んで「アルテ」のスタッフたちが収穫し、その直後に穀物エタノールに漬け込んで植物エキスを作っています。

植物エキスの抽出溶剤の穀物エタノールは、無農薬栽培されたお米から作られたものです。

植物エキスは、2カ月から3カ月をかけて、時間をかけて抽出します。

その結果、まったくキャリーオーバー成分の心配のない、そして植物の美容効果が最大限に引き出された植物エキスを作ることができるのです。

「アルテ」は、合成成分を一切、使わない製造に徹しています。それは、女性の美しさとからだを守るために、本当に役だつ化粧品を作りたいという思いから来ています。