「クリームを塗っても塗っても乾燥してしまう」という悩みを持つ人は今や少なくありません。その理由は、油分を補ってくれるはずのクリームにも、いくつもの合成界面活性剤が入っていることが多いからです。クリームの場合は、合成界面活性剤は、洗浄成分ではなく、水と油を混ぜる乳化剤として使われます。肌にやさしいクリームを使いたいのなら、天然の乳化剤(カリ石ケン素地、レシチンなど)を使ったものを選んでください。 ■一般的なクリームの成分例 <全成分> 水、オクタン酸セテアリル、BG、グリセリン、オリーブ油、ステアリン酸、ペンチレングリコール、PEG-10ヒマシ油、イソステアリン酸ポリグルセリル、ポリソルベート60、セラミド3、カラスムギ穀粒エキス、ペンタペプチド-18、ベヘニルアルコール、ジメチコン、トコフェロール、フェノキシエタノール、カプリリルグリコール、エチルヘキシルグリセリン ■解説 石油から合成された油剤であるオクタン酸セテアリルがベースのクリームです。PEG-10ヒマシ油、イソステアリン酸ポリグルセリル、ポリソルベート60などの合成界面活性剤が乳化剤として使われています。また防腐のために、石油合成成分のフェノキシエタノールが使用されています。カラスムギ穀粒エキスなど、肌に効果がありそうな天然成分も配合されていますが、抽出溶剤はBGかと思われます。合成成分がほとんどなので、慢性的な乾燥肌になってしまう恐れがあります。 |