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[January 10/2016 ]
季節のオーガニックに関するお話や 商品情報を毎月3回お届けします。 発行*アイシス編集部
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☆彡 一般女性がメイク用品を使い始めたのは?(水上洋子)☆彡 素肌の美しさを大切にするオーガニック・ビューティ(水上洋子) ☆彡 オーガニックコスメに使われる 美容植物第 八回—クラリセージ—(倉品美穂)
ドイツのコスメメーカー「ドクターハウシュカ」(水上洋子)
一般の女性が、日常生活でメイクをするようになったのは、比較的、近年になってからのことです。それまでメイクは、役者、芸子、お祭りなど、特別な存在や特別な場合に限られていました。
メイクは、不自然でいかがわしいものであり、一般の女性が使うことはありませんでした。そんなメイク用品が、一般女性の日常生活に入り込んできたのは、ほんの80年ほど前からのことです。 世界的なメイク用品普及のきっかけは、ロシアからアメリカにやってきた劇場アーティスト、マックス・ファクターが、1937年、「パンケーキ」を作ったことでした。またたくまに「パンケーキ」はアメリカ全土の女性の間に広がり、そして日本にも入ってきました。 1940年には、ブランドとなった「マックス・ファクター」は、リップスティックを発売。そのように「マックス・ファクター」が、現代メイクの原型を世に送り出したのでした。
一般女性のためのメイク用品の登場により起きてきた問題は、メイク用品が石油原料で作られていたこと。その結果、肌の慢性的な乾燥、油焼けにより顔と首の色が違う、毛穴の黒ずみや広がり、頬のシミ、顔の色斑などの問題を抱えることが当たり前になってしまいました。実際、メイク用品が普及して10年目頃の1970年代には、顔全体が黒くなる「リール黒皮症」が社会問題になりました。
ふりかえってみると、ずいぶん長い間、規格化された美しさのために、素肌の健康などほとんど省みることのないメイク用品が次々と販売されてきました。落ちないルージュ、マスカラなど。いつしか女性たちの感覚も、美しさと引き換えに多少の素肌の健康を害することも当たり前になってきました。 しかしオーガニックコスメの登場により、「からだのリスクと引き換えに規格的な美を追求しない」、「素肌を大切にする」、という考え方が支持されるようになりました。 以前は化学成分を一切使わずにメイク用品を作ることは難しいと言われていましたが、天然100%オーガニック・メイク用品も数年前から多く登場してきました。 オーガニック・ビューティは、規格化された美しさのために、素肌や身体の健康を損なうことを良しとはしません。それは、自然と調和した製品やケア方法によって、内側からあふれ出てくる生命の輝きを、何より大切にするものなのです。
クラリセージの名前はラテン語の「クラルス」から由来しています。「明るい」、「清浄な」という意味です。古代にはクラリセージが眼の洗浄に利用されていたことから、「クリアーアイ」(Clear Eye)とも呼ばれてきました。
クラリセージは「酢酸リナリル」という成分を含んでおり、精神やからだに対して強い鎮静作用を持ちます。クラリセージは、甘さのなかに、少しスパイシーさのある香りです。心とからだの緊張がほぐれてリラックスすることができます。また目が疲れた時に使うと、スッと楽になります。 肌に対しては、過剰な皮脂分泌を抑えます。ニキビや吹き出物になりやすい肌質を改善して、オイリー肌による荒れを予防してくれます。
ドイツのコスメメーカー「ドクターハウシュカ」が作っているパンフレットでは、プロのモデルさんではなく、会社の女性社員がモデルさんとして登場しています。写真に出ているのは、きちんとお化粧した女性ではなく、雀斑や笑いジワもそのままで、とても軽やかなポイントメイク程度。でも、いきいきとした表情豊かな顔ばかり。それを見ていると、美しさは、何かを隠すこととは関係なく、内側からあふれてくる自然本来の生命力なのだということが納得できます。
ドクターハウシュカのメイク用品 >